traderx (Busby)'s diary

ばずび〜さん家の日々

遅ればせながらBrexit

筆者の本業は金融商品トレーディングです。金融商品の売買によって収益を上げることが目的です。端的に言えば、別に政治的なオピニオンや何が世の中にとって正しいことなのか、と言ったことはあまり関係ないともいえます。なぜなら金融商品の値段の動きを『採る』ことが仕事だからです。昆虫採取を生業にしている人が昆虫を追いかけるのと同じだと思います。

上記を前提に筆者なりのBrexitの見方と、今のところの感想を書きます。

今回のEU離脱(Brexit)の前後の動きをおさらい

 

離脱派が結構頑張っているし世論調査も拮抗していた。
▼まさかと思うけど、離脱?→ポンド弱い
▼あ、でも残留強そうだし6/20の週初の世論調査残留の見立て→ポンド上がる
▼投票
▼離脱強い→あ〜離脱だぁ→ポンドが派手に売り込まれる

と言った流れでしょうか。ポンドが売られるたびにリスク回避資産(金や円)が買われ、株は売られる流れになりました。ご存知の通り6/24金曜日は世界中が連合王国の投票結果をリアルタイムでフォロー、ちょうどその時間開いていた東京市場は株が売られ日経平均株価は一時1,300円を超える下げを演じました。

さて、ここからですが、連合王国はその後の政治家のコメントなどからも、離脱派はまさか勝てると思っていなかった、ただひっかきまわしたかった、というのが正直な印象です。さて、離脱となったら今となっては『どうしよう』と言うような行動や言動が目につきます。これはさておき、比較的残留へ強い気持ちを持っている連合王国が統治している北アイルランドジブラルタル、そして独立運動の強いスコットランドなどの独立運動が強くなる傾向は出てくるでしょう。よって連合王国は政治的に不安定な時期を迎えると言って良いと思います。『EU離脱』と言ってすぐに除名されたり離脱できるわけではなく、リスボン50条という条項を発動させなければいけません。これは連合王国の首相がEU議会に提出する必要がありますが、キャメロン首相は離脱という結果が出たら速やかに翌日EUへリスボン50条発令とともに離脱を申出る、と言っていましたが、6月29日現在それは実行されていませんし、10月に首相の座を辞し、後任が発令、申出を実行と変化しています。

相場を見る人間としては不確定要素に注目します。これは具体的には
▼離脱するのしないの?
▼EUの対応(今のところ極めて冷たい)
連合王国の投票結果を踏まえ連合王国内の分裂のリスク
▼今回の結果で欧州内でほかにも離脱運動が熱くならないか
▼英国ロンドンの金融街(The City)に本部が多い投資銀行や他の金融会社への影響
▼上記のポイントと同じ観点から他のITやベンチャー、特殊製造業・技術会社への影響
▼英・不動産市場への影響

などです。どれも今回の『ショック』を発端とする余震とでも言えるかもしれないです。ドミノ現象ですね。

まだまだ市場は消化しきっていません。ここからは値動きが激しくなる局面が増える可能性があります。ポジションはできるだけ乱高下への耐久性を持つように心がげて抑えめにして値幅を(いつも以上に)採る方向で動きたいと思っています。